好きって、伝えたら



そして、細くて綺麗な長い指がプリントに延びる…


…て




「えっ!?」


『だから、やるって事だよ!
それぐらい理解しろ、バカ!』


「ちょっ、バカって何よ!」


『そんなツンツンすんなよ』




ツンツンって…


もういい。


言い返したら切りがなさそうだ。


時計の針はもう16時半をとっくに過ぎていた。


ため息をまた一つ零しながら、プリント3枚を手に取りホッチキスで留めていく…


あっ、アタシ今日だけで3つも幸せ逃げたよ。





< 16 / 283 >

この作品をシェア

pagetop