好きって、伝えたら
そして、細くて綺麗な長い指がプリントに延びる…
…て
「えっ!?」
『だから、やるって事だよ!
それぐらい理解しろ、バカ!』
「ちょっ、バカって何よ!」
『そんなツンツンすんなよ』
ツンツンって…
もういい。
言い返したら切りがなさそうだ。
時計の針はもう16時半をとっくに過ぎていた。
ため息をまた一つ零しながら、プリント3枚を手に取りホッチキスで留めていく…
あっ、アタシ今日だけで3つも幸せ逃げたよ。