好きって、伝えたら
待て待て待て!
アタシも一緒にしてたんだけど!?
『ほら、行くぞ』
美眞はすでにだるそうに鞄を肩にかけて、ドアに手をかけていた。
あ〜もう!!
勢い良く立ち上がって鞄を肩にかけて、先に教室を出て行った美眞を追いかける。
時刻は17時過ぎということで、窓の外には夕焼け空が広がっていた。
それに一目だけチラッと見て、美眞は前を歩いていく。
なーんだ。
美眞って、夕空って名前なのに夕焼け空あまり好きじゃないんだ。
あんなに綺麗なオレンジ色が空に広がってるのに…
なんか、もったいないよ。