好きって、伝えたら



夕空…



「ひくっ…ひくっ…」


『凛時…』


「…」


『もう泣くなよ?』


「ごめん…」



涙を拭って、アタシは絞ってきたタオルを夕空の額に乗せた。


今、熱で辛いのは夕空だ。


アタシじゃない。




『てか、風邪移すやり取り懐かし…』


「あの時は美眞の風邪が移ったね」


『「はは!!」』


『この先もあるのかな?』


「えー、でも2人してダウンは想像したくない…」


『はは、確かに!』



夕空と笑い合って、この先の未来を少し想像してみた。


いつまでも、こんな関係で笑ってたいな。




< 216 / 283 >

この作品をシェア

pagetop