好きって、伝えたら
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あれから1週間…
毎日、放課後に夕空に教えてもらうか、創に教えてもらうかを繰り返し、来てしまったテスト当日。
もう逃げられない。
目の前にはテスト用紙。
1限から苦手な数学…
裏返してても分かる問題の多さ。
『では、始め!!』
試験官の合図で始まった途端、すぐにプリントを裏返し、シャーペンを持ちすぐさま名前を記入する。
この静かな教室に、シャーペンだけがカタカタ机を走る音が響く…
とりあえず、覚えている公式を問題用紙の空欄にざっと書いて…と。
取るんだ…赤点以上、そして平均点…とまではいかなくても。
3つ…平均点以上を…!!
半分…この前しちゃったけど。
あれは、熱のせいで…ってことで…
って!!
今はそんなこと考える暇ないって!!