好きって、伝えたら
この先、夕空以外の人と恋に落ちるなんて有り得ない。
育った環境は全然違うけど…
でも、そんなこと関係ない。
この歳で自立ってなかなか出来ないこと。
何もかも自分一人で遣り繰りしないといけない。
すごく…尊敬する。
『お前が好き』
「アタシも…好き」
『でも…』
そう言うと、夕空はアタシの身体の上に覆いかぶさった…
近い…近いって!!
『好きよりも、大好きよりもさ…』
「う、うん…」
そして真っ直ぐ目をみつめられる…
『愛してるって、伝えたら…どうする?』
夕空は頬をほんのり赤く染めて、恥ずかしそうに目を逸らすも、アタシに目を合わせる。
そんな顔、しないでよ…
心臓持たない…
「愛してるって、返す…っん」
首筋にキスを落とされて、思わず変な声が出た。
擽ったいよ…
『凛時…可愛すぎてもう…我慢出来ねぇ』
唇が触れるか触れないぐらいの距離でそう言われて、夕空はその後激しいキスをしてきた。