好きって、伝えたら



…───────────



ふと、目を覚ますと耳に夕空の息がかかった…


アタシ、あの後…────



「夕空…?」


『んん…起きたか?』



身体を起こして夕空をみつめる…


すると、ゆっくり目を開いた夕空は手を後ろに回してアタシの髪を撫でた…


そしてそのまま胸元に引き寄せられる…


夕空、上着てないじゃん!?


直に聴こえる夕空の心臓の鼓動…


吐息…その全てが肌に感じる…───



『覚えてる?さっきのこと』


「なんか…すごくふわふわした気持ちになって…」


『ははっ、すげー…可愛かったよ』


「なっ//////」



思わずパッと顔を上げると、頬に手を添えられた…


愛おしそうにアタシを見る夕空の目…


今、夕空の瞳にはアタシがいる。


恋をした時、まさかこんなことが起こるなんて少しも想像出来なかった。



「夕空…んっ」



触れるだけの優しいキス…



『頬、赤く染まってる…』


「それは夕空が…」


『ははっ…ほんと、今日帰さねぇぞ?』



そう言って、額にキスを落とされた…




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