好きって、伝えたら
ただし、コイツにはあの子がいる…
4限目終了のチャイムが鳴った数分後
《ガラガラガラ》
『おい、4限目さぼんなよ!』
「もう!心配したんだからね!」
『わるいわるい』
ドアに持たれた茶髪の彼は、いつも美眞と一緒にいる聖澤 Hizirisawa
いわゆるクラスのお調子者。
あんまり関わったことないけど。
そして、頬を膨らまして怒るのが美眞の彼女。
美湖ちゃんはアタシに気付くと、「大丈夫!?」と心配そうに駆け寄ってきた。
なんで心配なんてするの?
あまり話したことないのに。
「大丈夫。」