好きって、伝えたら



お昼休みになり、教室で机を二つ合わせてお弁当を食べる。




「凛時ちゃん、今日はよく食べるね?」




右手にメロンパン、そしてコンビニの袋の中にはまだ、おにぎりが二つある。


その私を見て目をぱちぱちさせているのは、小学校からの長い付き合いの


朝比奈 紀衣 Asahina kii


紀衣は天然…

なぜか紀衣はちゃん付け、くん付けでしか呼ばず、決して呼び捨てにはしない。

だけどそこが可愛くて、みんなの愛されキャラ。

まぁ…そこに嫉妬する紀衣の彼氏は後ほど。




「ちょっとイライラしてさ」


「また美眞くんに?」


『そやねん!
紀衣ちゃんも言ったってーな』




呆れた声で話す創


はいはい。


アタシが悪いんでしょー。


勝手に好きになって、勝手にヤキモチ焼いて、勝手にイライラして…


って、自分では分かってるんだけど。




「まず、話してみようよ!
今日、放課後に学級委員の集まりあるんでしょ?」




あ、つ、ま、り、…?





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