好きって、伝えたら

⇒胸の内




季節は本格的に夏に入った頃の7月10日


後、一週間もすれば夏休みが控えていた。


期末テストも何とか乗り切り、見事赤点を免れた。


そんなほっと一息を付く頃に、隣の美眞は欠席している。


横目で美眞のいない席に目を向ける…


面白くないなー。




「凛時ちゃん、夏休み何するか決めた!?」




ニコニコスマイル全開の紀衣がアタシに質問をしてきた。


夏休み…。


夏休みかぁー…


紀衣は




「私はね、愛登くんとねお祭り行くの!」




ですよねー。笑


この喜び様はきっと、愛登くんが誘ったに違いない。


頑張ったね、愛登くん!




「アタシはまだなーんにも」


『俺は1回、関西に帰るで♪』


「創くんは帰るのか!」




そのにやけズラ!


このリア充ども目!






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