好きって、伝えたら



美眞が寝るベッドに駆け寄って、美眞をみつめる…




『あんま見んな…』




くるっとアタシに背を向けた美眞は、すぐに肩を上下に揺らして咳き込んだ。


風邪…


アタシに何か出来ること…出来こと…




『そこのコップにアクエリ入れて…』


「うん」




袋からアクエリを取り出してコップに注ぐ…


ゆっくり起き上がる美眞に渡すと、それを飲んだ美眞は息を整えた。


見るからにしんどそう…


頬がほんのり赤くて…




『着てくれて助かった。』


「…親は?」


『そんな人、産まれた時からいねーよ。』




…え?


産まれた時から…いない?




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