好きって、伝えたら



しばらくして、涙が止まると美眞は無理やり口角を上げて笑った。



「ごめん…ありがと…」


『あぁ…それより、何か甘いものが食べたい』


「あっ!
フルーツミックスゼリーとかあるよ?」



すぐに冷蔵庫から買ってきたゼリーを出す。



「起きられる?」


『あぁ…』



ゆっくり身体を起こして、ベッドの下に座ってベッドに背を預ける美眞…


すごく気だるそうだ…



「自分で食べれる?」


『食べさせてよ…』


「…え!?」



夕空の熱っぽい目が、アタシをみつめる。


弱々しい目…



『嫌だったらいい…』


「うぅん!!嫌じゃない…」



すぐにゼリーの蓋を開けて、スプーンを手に持って口に運ぶ…



「ほら、口…開けて?」



美眞の口にゼリーを入れる…


こんなに弱々しい美眞…初めて見る。





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