好きって、伝えたら




今日の美眞、弱々しくて可愛くて…気が狂う。


いちいち仕草にドキドキしてしまう自分がいる。



『なら、ちょっと…みかんの缶詰貰おうかな』


「うん!熱下がると思う!」



思わず笑が零れてしまった。


その顔を隠すように、キッチンに行ってみかんの缶詰の蓋を開けて、お皿に移した。


なんか…嬉しいな。


美眞の側に居られるこの時間。



「はい。」


『はい。じゃなくて』



美眞は口を開けて、食べさせろと訴えかける。


うぅ…これ、恥ずかしいんだよ。



「仕方ないなぁ…」



みかんを美眞の口に運ぶと、美眞は美味しそうに笑った。


子供みたいな可愛い笑顔…


そんなレアな一面に胸がドキドキした。



『もっと…』


「あ、うん…」


『美味しい』



あぁ…ダメ。


見とれちゃう。




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