未来の旦那様~ seven of the prince ~
七人目の王子様
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近づいていくうちにどんどん大きくなるピアノの音
その音はとても楽しそうで、
とてもプラス思考な音で溢れている。
けれど、ピアノを弾く少年の姿は
とても儚かった。
こちらを見て、目があった。
最初は、とても集中している目をしていた
けれど、私に焦点が会うと、
子供のような笑顔になった。
「あっ、もしかして、お姉さんがあいかちゃん?」
「はい、そうですけど」
「ずっと会えるのを楽しみにしてきたんだぁ」
とても明るくて、無邪気な笑顔が似合う男の子だ。
「僕、香月 奏音 (カヅキ カナト)
一年生、あと、作曲家もしてるよ」
「宜しく、香月君」
「僕のことは、奏音でいいよ。
僕は、お姉さんって呼ぶから」
「はい」
表情がコロコロ変わって、面白い子だなぁ。
「さっきのピアノの曲。
とっても、素晴らしかったよ。
何か、心が暖かくなるような――」
「僕には、たくさんの曲を作ることしか出来ないから。
宥ちゃんには、作曲の虫って言われちゃうし」
「ゆうちゃん?」
「あれ、会って来たんでしょ?
瀬戸 宥丞、訳して、宥ちゃん」
あっ、確か、幼馴染みと言っていたような
「宥ちゃんも宥ちゃんで、仕事に集中するとご飯食べないこともあるのにさ、人のこと言えない気がするんだよね。
でも、最近は、料理に懲り初めて
メキメキと腕も上げてさ、僕にお弁当作ってきてくれるんだぁ」
「仲が良いんだね」
「うん、僕も宥ちゃんと一緒だったから」
近づいていくうちにどんどん大きくなるピアノの音
その音はとても楽しそうで、
とてもプラス思考な音で溢れている。
けれど、ピアノを弾く少年の姿は
とても儚かった。
こちらを見て、目があった。
最初は、とても集中している目をしていた
けれど、私に焦点が会うと、
子供のような笑顔になった。
「あっ、もしかして、お姉さんがあいかちゃん?」
「はい、そうですけど」
「ずっと会えるのを楽しみにしてきたんだぁ」
とても明るくて、無邪気な笑顔が似合う男の子だ。
「僕、香月 奏音 (カヅキ カナト)
一年生、あと、作曲家もしてるよ」
「宜しく、香月君」
「僕のことは、奏音でいいよ。
僕は、お姉さんって呼ぶから」
「はい」
表情がコロコロ変わって、面白い子だなぁ。
「さっきのピアノの曲。
とっても、素晴らしかったよ。
何か、心が暖かくなるような――」
「僕には、たくさんの曲を作ることしか出来ないから。
宥ちゃんには、作曲の虫って言われちゃうし」
「ゆうちゃん?」
「あれ、会って来たんでしょ?
瀬戸 宥丞、訳して、宥ちゃん」
あっ、確か、幼馴染みと言っていたような
「宥ちゃんも宥ちゃんで、仕事に集中するとご飯食べないこともあるのにさ、人のこと言えない気がするんだよね。
でも、最近は、料理に懲り初めて
メキメキと腕も上げてさ、僕にお弁当作ってきてくれるんだぁ」
「仲が良いんだね」
「うん、僕も宥ちゃんと一緒だったから」