未来の旦那様~ seven of the prince ~
 そして、椅子に腰を掛け、彼も自分の席に座った。



「お姫様は、俺に聞きたいことある?」


「永瀬さんのこと――」


「潤、で良いよ、その方が呼ばれ慣れてるから」


「はい、潤さんのこと、聞きたくて。
私は、何も知らないので」



そう言うと、潤さんはブレザーの内ポケットから何か取り出した。



「俺は、こういうものです」



名刺を渡された。



「株式会社 Juni (ユーニ)代表取締役
永瀬 潤」


「それが俺の肩書き」


「確か、この会社はIT 関連の会社ですよね」


「流石は姫、物知りだね」



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