【短編】俺が好きにさせてやるよ~Valentine love♡~
「用事あるんです」
「そうなんだね、気をつけてね?」
そう言って案外あっさり帰してくれた。
「あ、はい、ありがとうございます」
なんだか、調子が狂っちゃう。
気になり始めているから余計にだけど。
そんなことを考えながら、
走り始めた。
そして、スーパーにたどり着き、
朝かばんに入れた紙を取り出し、
順番にカゴに入れていく。
そして、高い位置にある
チョコレートを取ろうと背伸びをすると
少し辺りが暗くなったような気がして、
上を向くと……
「やっぱりな、チョコレートだろ。
思った通りだな」
そう言いながらチョコレートを
さり気なく取りかごの中へ入れてくれる。
「何枚いる?」
「えっと…4枚で」
「了解」
そう言って残りの3枚を入れてくれた。