【短編】俺が好きにさせてやるよ~Valentine love♡~
チョコレートと告白
そして、翌日、
あたしは緊張からか
いつもよりも早く起きてしまった。
机の上に放ったらかしにしていた
チョコレートを小さな紙袋へ入れ、
かばんの中へ。
制服に着替えて
身支度をし、リビングへ向かい朝ごはんを食べた。
とにかく、時間が余っていたけど、
今日のことを考えていたら
いつもと同じ時刻になっていた。
「…いってきます」
「行ってらっしゃい!知菜都」
「うん!」
あたしはそう、お母さんに伝え
家を出た。
若干の足取りの重さを感じながら
学校への道をゆっくり歩いた。