【短編】俺が好きにさせてやるよ~Valentine love♡~
「そっか、良かったじゃん」
「やっぱ、好きだな…先輩の事…」
と乃々が空を見上げていう。
「……そっか」
ここで、あたしも好き。と言えるほど
大人じゃないあたし。
ここで言えたらどれほど楽だろう。
ただ、言えないもどかしさで
胸が苦しくなる。
「知菜都?」
「え?」
「大丈夫?顔色悪いよ」
「あ、平気!ごめん」
「そう?ならいいけど!」
顔に出ちゃってたか…
頑張れ…あたし!!
そう自分に言い聞かせて、
授業に挑んだ。