【短編】俺が好きにさせてやるよ~Valentine love♡~
そして、その日の放課後、
日直だったあたしは
相手の生徒が休みだったため、
ひとりで日誌を書いていた。
「…絶対、日直だから休んだよな」
なんて独り言を言いながら
書きすすめる。
「先輩!」
「ん?」
可愛らしい女の子の声が聞こえた後、
先輩と呼ばれた人がそう答えるのが
廊下のほうできこえた。
結構大きな声で話している。
「…バレンタインデーの時、
多分人たくさんであげられないから、
一足先に渡します」
そう言った女の子はきっと
顔を赤らめて渡しているんだろうな。
なんて思った。