【短編】俺が好きにさせてやるよ~Valentine love♡~




そして、その日の放課後、
日直だったあたしは
相手の生徒が休みだったため、
ひとりで日誌を書いていた。


「…絶対、日直だから休んだよな」


なんて独り言を言いながら
書きすすめる。


「先輩!」


「ん?」



可愛らしい女の子の声が聞こえた後、
先輩と呼ばれた人がそう答えるのが
廊下のほうできこえた。


結構大きな声で話している。



「…バレンタインデーの時、
多分人たくさんであげられないから、
一足先に渡します」


そう言った女の子はきっと
顔を赤らめて渡しているんだろうな。

なんて思った。



< 4 / 39 >

この作品をシェア

pagetop