あなただけを、愛してる。
「すげぇ。これ三輪が作ったの?」
それから一週間後、俺は彼女の家に招かれた。
あんだけのルックスの女が作る料理に興味はあったがそこまで期待していなかった。
でも目の前には色合いや栄養にまでこだわったであろう夕食。
「うまい。」
この言葉しか出なかった。
あっという間にすべてを食べ切った。
最近働きづめで外食がほとんどだった俺に家庭料理はしみた。
なぜか疲れが取れてく気がして。
夕食の後、ソファーでくつろぐ俺にコーヒーを出した彼女。
「ありがと。」
「こちらこそです。あんなにおいしそうに食べてもらえたからうれしくて、今胸がいっぱいです。」
照れたように笑う彼女。
もしかしたらもう、俺は彼女に落ちてたのかもしれない。