あなただけを、愛してる。



「…っ…晴さん…」


彼女が意識を飛ばしたとき、俺の脳裏には唯子が浮かんだ。


金井メイを、俺はどうしても抱くことができなかった。


もう唯子以外、受け入れないとでもいうように。


最低だとわかっていても、俺のすべては唯子でもう埋められていた。


現実には唯子を受け入れることができないくせに、彼女のことは縛りたいなんて俺はなんて最低なんだ。







意識を飛ばしてしまった金井メイが起きた時に俺がいないのも何か言われそうなのでそのままベッドに横になった。


俺はこの唯子への気持ちを消し去ることができるだろうか。



 





 
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