先生…大好きだよ
だから病院で初めて山下先生の顔を見たとき、誰かわからないでいると、


先生はとても悲しい顔をしていて凄く胸が痛んだんだ。


「何難しい顔してるんだ?」


いつのまにか横には山下先生が座っていた。


「お前が初めて俺の車に乗るときも、助手席に乗っていいのか迷ってたんだ。」

「そうなんですか…。」私はまた胸が痛んだ。私がうつむいていると


「お前が俺の事覚えていなくても、俺は唯と過ごしてきた日々を覚えてる。


たとえ記憶が戻らなくても、唯は唯だ。


それに俺はもう1回お前を振り向かせてみせる。」


先生はそお言って私の目をまっすぐ見てきた。


キレイな瞳。


私はしばらく目が離せないでいた。
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