狂愛 ~二つの狂った果実~
沙戯斗「わかった…手加減が苦手だから…ちゃんと出来なかったらごめんね…」

蛍香「大丈夫だよ…」

僕は、今夜しようとしていた計画を忘れてこの時間を堪能する。

蛍香「私ねずっとまた沙戯斗と結ばれたいと思ってたの…」

沙戯斗「僕もだよ…蛍香」

お互いの唇を貪るようにキスをした。

蛍香「やっぱり沙戯斗の体に触れていると落ち着く…」

沙戯斗「僕も蛍香と触れていると心が休まる…」

お互いの張り詰めていた気持ちがわかる気分になる。

沙戯斗「文樹には、悪いけど今日一日いや今夜だけは…僕の…」

蛍香「僕の?」

沙戯斗「恋人だよ…」

蛍香「ありがとう。沙戯斗」

沙戯斗「蛍香」

そう言うと僕らは、お互いの心と体の隙間を埋めるように貪りあった。
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