Tokyo Dark Side
それぞれの想い
クリスが捜査の第一線から離脱し、我妻という地雷を抱えたままでも、警察の捜査は続行する。
捜査の打ち合わせの為に、倉本と巽は蓮杖探偵事務所へ。
警視庁では、部外者である耕介が入れないのだ。
事務所の前で、巽が倉本と鉢合わせると。
「お?」
倉本の愛車であるフェアレディZ280のナビシートに、ラッピングされた箱が置かれているのを目敏く見つける。
「…ああ、あれはな…」
どことなく口籠る倉本。
「ここに来る前に、美奈さんにな…今日はバレンタインらしいな…」
成程、捜査にかまけて忘れていた。
倉本も隅に置けないと、ニヤニヤしながら事務所に入ると。
「んぁ?」
窓際の革張りの椅子に座った耕介が、チョコレートを口に咥えたまま肩越しにこちらを見た。
彼にも、雛罌粟(もらえる相手)がいるらしい。
捜査の打ち合わせの為に、倉本と巽は蓮杖探偵事務所へ。
警視庁では、部外者である耕介が入れないのだ。
事務所の前で、巽が倉本と鉢合わせると。
「お?」
倉本の愛車であるフェアレディZ280のナビシートに、ラッピングされた箱が置かれているのを目敏く見つける。
「…ああ、あれはな…」
どことなく口籠る倉本。
「ここに来る前に、美奈さんにな…今日はバレンタインらしいな…」
成程、捜査にかまけて忘れていた。
倉本も隅に置けないと、ニヤニヤしながら事務所に入ると。
「んぁ?」
窓際の革張りの椅子に座った耕介が、チョコレートを口に咥えたまま肩越しにこちらを見た。
彼にも、雛罌粟(もらえる相手)がいるらしい。