Tokyo Dark Side
「おい永瀬。公安はあの象男について、何か有力な情報持っていないのか。隠れ家とか、個人情報とか」

巽が言うが。

「公安は他部署に対して情報を開示していません」

相変わらずの『秘密主義』のスタンスを貫く永瀬。

「おい、お前なあ!この非常時に!一般人が3人も狙われてんだぞ!」

業を煮やして食ってかかる巽を、倉本が制した。

「なら永瀬、情報の開示は求めん。その代わり美奈さんや環さん、雛罌粟さんの身辺警護の協力は、引き続き頼む」

「…いいでしょう」

倉本の言葉に頷いて、永瀬は現場を去っていく。

「ったく…あいつも変わっちまったなぁ」

融通の利かない永瀬に、巽は1人ぼやいた。

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