Tokyo Dark Side
巽の事を悪く言われたのが頭に来たのか。

「でも、巽さん見た目はあんなだけど、凄く頼りになるんですよっ」

少し強い口調で、環はカジモトに反論する。

「初めて会った時は、しつこくストーカーに付き纏われていた所を助けてもらったし、その後も何度も何度も助けてもらいましたし。見かけだけで巽さんの事判断しちゃ駄目ですよっ」

「す、すみません…」

普段は割と大人しい環にまくし立てられて、驚いたのか。

思わず怯むカジモト。

「あ…」

巽の事を悪く言われてムキになってしまったか。

環もまた、頬を赤らめた。

「わ、私こそごめんなさい…」

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