Tokyo Dark Side
信号が青に変わり、再び車を発進させるカジモト。

「でも大変ですね。何人くらいで警護してるんですか?」

「巽さんに、倉本さんに、蓮杖さんに、あと永瀬さんっていう人もいるらしいから…4人かな?」

「へぇ…4人…そんな大勢で」

ルームミラーで後部座席の環の顔を見ながら、カジモトが呟く。

「そんなに警察官に張り付かれたら、迷惑じゃないですか?」

「迷惑なんてとんでもない!体を張って危険から守って下さってる訳ですから。申し訳ないくらいですよ」

「でも、息苦しくないですか?」

「まぁ、多少は…でも仕方ないですよ。守ってもらってる訳ですし」

「そうですか…」

ハンドルを切り、交差点を曲がるカジモト。

渋滞を避ける為か。

車はいつものテレビ局へ向かう道とは別の道に入る。

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