Tokyo Dark Side
カジモトを連れて、探偵事務所の外に出る美奈。

自動販売機で缶コーヒーを2本買い、1本をカジモトに渡す。

「すみません、頂きます」

「……」

コーヒーを口にするカジモトを、美奈は無言で見ている。

「貴方が環ちゃんを、テレビ局に送り届けたのよね?」

「はい、そうです」

「…間違いなく?本当に?」

「……どういう……意味ですか?」

カジモトが訝しげな表情をする。

「さっきは俺の事責めていないなんて言っておいて…」

カジモトの手の中で、缶がグシャリ!と握り潰される。

「本当はやっぱり俺の事責めてるんですかっ?」

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