Tokyo Dark Side
しかし次の瞬間!

「!!!!!!!」

厳重に施錠された筈の部屋の扉が吹き飛ばされ、象男の背中に激突した!

よろめいた拍子に、振り下ろした斧は美奈の首から外れる。

思わず振り向く象男。

そこに立っていたのは、意外な救援だった。

「カルト教団丸出しだなぁ…お前やっぱ友達いねぇだろ」

黒のレザーグローブをはめた拳を鳴らす、大柄な男。

暗殺者の松岡 雄作。

「また貴様か…」

向き直る象男。

「貴様は何だ。何故マハルーチカに生贄を捧げる儀式の邪魔をする。貴様は警察ではあるまい」

「ん、まぁそう言われるとツレェんだがよ」

松岡は口角を上げた。

「向井 環は俺の顔を見たから殺さなきゃなんねぇんだよなぁ…暗殺者の俺の手でよ」

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