Tokyo Dark Side
「そんな自動車工場に深夜、強盗が侵入。残業中の工場長を殺害し、工場に残っていた現金を奪い逃走…」

突然聞こえてきた声に、工場長は驚いて振り向く。

「ま、よくある話だわな」

そこには、1人の男が立っていた。

ブラックレザーのライダースーツを纏った、大柄な男。

名を松岡 雄作(まつおか ゆうさく)という。

「何だテメェ!どっから入ってきやがった!部外者立ち入り禁止だぞ!」

「立ち入り禁止なのは、見られたらマズイ事を影でコソコソやってるからか?」

ニヤリと笑みを浮かべ、松岡は言う。

「んな事ぁいいから、さっさと出て行きやがれ!」

火の点いたままの煙草を投げつけた工場長は。

「熱ィッ!」

その煙草を瞬時に松岡に蹴り返され、眼球に当たって思わず悲鳴を上げた。

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