Tokyo Dark Side
耕介は元警察特殊部隊隊員である。

特殊急襲部隊、通称SAT（Special Assault Team）。

主な任務は、ハイジャック事件、重要施設占拠事案等の重大テロ事件、銃器等の武器を使用した事件等への対処である。

また刑事部の特殊犯捜査係だけでは対処できない凶悪事件にも出動する。

主に機動隊から入隊希望者を募り、選抜試験を通過した者がSATに入隊する。

隊員には高い身体能力、判断能力及び強靱な精神力が必要とされる。

当時22歳だった耕介はこの選抜試験に合格、晴れてエリート部隊であるSATに入隊した。

彼がSATに入隊して1年が経過したある日の事。

バスジャック事件が発生した。

犯人の中年男性は牛刀包丁を凶器に高速バスをジャックし、乗客と運転手合わせて15名を人質に立て篭もった。

犯人の要求は身代金。

時間稼ぎをして要求に応じない警察に対し、犯人は人質を1人殺害、1時間以内に身代金と逃走手段の車を準備しなければ人質を次々に殺害すると予告した。

人命最優先と事件の早期解決を図る為、捜査本部はSATの投入を決断。

耕介を含むSATの隊員達が、事件現場であるサービスエリアへと向かった。

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