Tokyo Dark Side
「ツイッターとかにも、一杯ファンの人の励ましがありました」

振り向いて環が言う。

彼女の存在は自分1人のものではない。

全国にいる彼女のファンのものでもある。

そしてその身を、巽が預かっている。

必ず守らなければならない。

責任は重大だ。

「芸能事務所にとっても金の卵だろうしな」

煙草を吹かしながら笑う巽。

そんな彼に。

「何言ってるんですか」

環は少し頬を染めた。

「私は、巽さんのものでもあるんですよ…?」

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