Tokyo Dark Side
ダウンに次ぐダウン。

壮絶な殴り合いだった。

素手喧嘩(ステゴロ)のプロである暴力団組員でも、ここまでの殴り合いはそうはお目にかかれない。

まさに真の極道。

そしてその真の極道に真っ向から張り合える、倉本と巽も大したものだった。

顔面を紅に染め、ガクガクと震えながら、それでも立ち上がる3人。

誰が最初に失神して轟沈してもおかしくはない。

「喧嘩でケツ捲ったら…」

鬼首は尚も前に出る。

「極道は終いなんだよっっっっっっ!」

極道の意地と矜持と誇りを込めた、渾身の拳!

しかしこれに被せるように、巽の後ろ回し蹴りが、倉本の振り打ちが、鬼首の顔面を捉える!

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