Tokyo Dark Side
クリスを乗せた飛行機が、日本を発った。

「それじゃあ俺はここで」

空港を出た所で、永瀬が言う。

「永瀬も世話になったな。礼を言う」

「いえ…」

倉本の言葉に小さく会釈する永瀬。

「次はどんな案件抱えてんだ?」

巽が訊ねるも。

「守秘義務により答えられません」

永瀬は素っ気なく答えて、その場を後にした。

相変わらずの、『秘密主義の公安』。

しかし、影となり日向となり、彼ら公安は国家の危機を守り続ける。

倉本や巽のような捜査の最前線で戦う警察官のバックアップとして、今後も力になってくれるだろう。

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