Tokyo Dark Side
そんな彼らのやり取りを、遠く離れた場所で我妻は見ていた。

鬼首も、娘を監禁していた組員も、誰1人として自身の手では裁けず。

ドカジャンのポケットにその手を突っ込み、我妻は歩き出す。

彼は今回の事件も、解決したとは思っていない。

何も解決していない。

何一つとして。

娘がいなくなったあの時から、彼の復讐は続いている。

きっとこれからも。

彼の復讐が完遂される事はあるのか。

それは、誰にも分からない…。

< 377 / 380 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop