Tokyo Dark Side
巨体を生かした、頭上からの拳槌打ち!

倉本は十字受けで受け止めるものの。

「うぐ!」

一撃で跪かされた。

とてつもない重圧。

とてつもない圧迫。

受け止めて、まともに立ってなどいられない。

跪いた程度で済んだのは、倉本だからこそだ。

常人ならば叩き伏せられている。

この拳槌打ちを受け止められる者は、数えるほどしかいないだろう。

そう、組織の暗殺者である松岡のように。

「神の鉄槌を受け止めたか。少しはやる。だが」

象男はもう一度拳を振り上げた。

「これで終わりだ」

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