Tokyo Dark Side
「殺しに来たのか、環を」

「おお?天下のグラビアアイドルを呼び捨てかよ。ステディな関係な訳?君達ぃ。毎晩ヤリヤリなのかぁ?」

おどけた様子で松岡が言うが、巽は眉一つ動かさない。

彼の本気具合を悟ったのか。

「そりゃあ俺だって、あんないいカラダした女、殺すのは惜しいがな…面を見られたパンピーを、生かしておく訳にゃいかねぇ…」

松岡が言った途端!

「ぐふっ!」

予備動作のない巽のハイキックが、松岡の顔面を捉えた!

為す術もなく転倒する松岡。

「じゃあ俺がお前を殺す」

巽は構えた。

「面を見られたのが都合悪いなら、俺がお前の存在を消してやるよ」

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