Tokyo Dark Side
待機から1時間が経過しただろうか。

退屈し始めた松岡が、運転席で大欠伸をし始めた頃。

「!」

3人のスマホが同時に着信する。

届いたメールを確認する亮二。

メールにはこう書かれていた。

『これから刑務所から出てくる男を車に乗せろ』

どうやら出所してくる受刑者を迎えに来る事が、亮二達の任務らしかった。

「ただの送迎かよ」

ケッと声を上げる松岡。

だが、わざわざ『組織』の腕利き3人に迎えに来させるのだ。

相当な大物が出所してくるのかもしれない。

一体誰が出てくるのか。

3人は固唾を呑んで見守る。

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