『忍姫恋絵巻』
「あぁ、外国の言葉!」
赤はそう言って襖の前に立つ。
外国の言葉?なんで赤が知ってるの??
「ん、ここ??」
豪華な襖を黙って見つめる。
ついに、女将軍の登場か!!
「そうそう、失礼しますよ、姫ー」
「あ、ちょっと!!返事を待って……」
赤は返事を待たずに襖を開け放つ。
う、嘘ー!!
将軍の部屋だよ!?礼儀も何もないわ!!
う、打ち首とかっ!?
冷や汗ダラダラで中の人物に目を向ける。
「っ!!」
「あぁ…赤ね?あら…そちらの方は?」
中には、自分にそっくりな女の子が出てきた。
「はじめまして!って…まぁ!本当に私にそっくり!」
そう言って手を握られる。
「あはは……」
元気な姫様だぁ………。
ってか、本当に似すぎでしょ!!
何!?生き別れの双子ですか!?