『忍姫恋絵巻』
「状況を把握しました。では、すくにでも里を立ち、ここへ来るはずだった八雲の里の女達を守りにいかねば」
石川の忍びの言葉に、あたしは頷く。
「あたしも戦う。だから、力を貸して!」
「もちろんです!!」
石川の忍び達の言葉に、あたしはホッとした。
仕える人は違えど、家柄が違えど、あたし達は今、同じ目標に向かって力を合わせてる。
必ず、皆を助ける。
「行こう、時間が無い!!」
すでに、伊津菜さん達の元を離れてまる1日。
手紙も届いている事だろうから……。
あたし達はそうして、すぐに里を経った。