『忍姫恋絵巻』
シュンッ
「っ!!」
すると、目の前に一人の忍びが現れて、すぐに斬りかかってきた。
キンッ
「敵!?」
それを懐刀で受け止め、相手を弾く。
「その懐刀…お前が、服部の忍びか」
「何で、あたしの事知ってるの?」
忍びは、あたしを見てすぐに服部の忍びだと分かった。
それは何で?
懐刀……、この懐刀の事を知ってる?
「桜牙門の桜紋が描かれた懐刀。お前が服部才氷だろ」
「っ!!何であんたが桜牙門の事を知ってるの!?」
桜牙門は、あの人の家紋。
そして、あたしがそこの忍びだって事を、こいつは知ってる!!
あの事件の関係者かもしれない!!
だとしたら、逃さない!!