『忍姫恋絵巻』


シュンッ

「っ!!」


すると、目の前に一人の忍びが現れて、すぐに斬りかかってきた。


キンッ


「敵!?」


それを懐刀で受け止め、相手を弾く。


「その懐刀…お前が、服部の忍びか」

「何で、あたしの事知ってるの?」


忍びは、あたしを見てすぐに服部の忍びだと分かった。
それは何で?


懐刀……、この懐刀の事を知ってる?


「桜牙門の桜紋が描かれた懐刀。お前が服部才氷だろ」

「っ!!何であんたが桜牙門の事を知ってるの!?」


桜牙門は、あの人の家紋。
そして、あたしがそこの忍びだって事を、こいつは知ってる!!



あの事件の関係者かもしれない!!
だとしたら、逃さない!!














< 69 / 272 >

この作品をシェア

pagetop