隣のアイツは多重人格
「間嶋君は眼が合うと入れ替わるけど、キスすると戻れるのよ!」

「……は?」

「だ、だから入れ替わっても戻してあげるって言ってんの!もうキスも何回もされたし……」

う……自分で言うのって恥ずかしい……けど、間嶋君を助けたい。

「分かった。そのかわりちゃんと戻してくれよな?」

「う!うん」

間嶋君はそう言いながら近くのハサミを手に取った。

「間嶋君!?なにして……」

ジョキン

ジャキン

前髪にハサミを入れてザクッと切っていった。

「ま、間嶋君っ」

切り終わると、ハサミを置いた。

「心配するな。前髪切ることくらい慣れている」

そう言いながら空き教室を出ていった。
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