狼少女と初恋ブルー


そしてまた、まな板を向かい合わせに人参を切った。
残念ってどういう意味?

「痛っ!!」

指に、痛みが走った。

「大丈夫か?!」

あたしの人差し指からは、血が流れていた。

すると、リビングから絆創膏を持った双治が慌てて走ってきた。ハンカチで血を拭き、あたしの指を舐めた。「えっ?!ちょっと、何してんの?」
「応急処置♪」

絆創膏をきちんとつけてくれたので良かったかななんて思ったけど……やっぱり。


恥ずかしい。

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