狼少女と初恋ブルー
窓を開けて、上を向いた。
輝く星が空を待っていた。
静かだな~。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
1階から悲鳴が聞こえてきた。夏乃???!!!
俺は、急いで1階に下りた。お風呂場だよな。
ドアを開けた瞬間、バスタオルを巻いた夏乃が涙目で抱き着いてきた。
「ど、どうしたんだよ」
「ゴ…ゴキ…ゴキブリがぁ…」
コイツ昔から、ゴキブリ嫌いだもんなぁ。
「でっ、ゴキブリは?」
「あそこ!」
夏乃が指差す先には、ゴキブリが地面をはい回っていた。