狼少女と初恋ブルー


「きゃぁ――――――――!!」「つっきーだぁ!」
「翡月センパイだぁ!!!」
想嶌翡月か。

きゃあきゃあ、うるせぇ!

「どうする?見えないけど」
「あと20分もあるし、屋上行かないか?」「うん」

あたしたちは、掲示板付近から姿を消した。

双治と手を繋いで上る階段は、幸せだった。


屋上のドアを開けるのは、また新しい世界が始まるような気がした。


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