狼少女と初恋ブルー

今週末ってことは、体育祭の次の日か。
二人きりでプールもいいかもね。

「な~に、にやけてんの?」

「えっ?アタシにやけてた?」

「あっ、もしかして二宮君とヤるの?」

「ヤるって?」

波瑠の目が、バカ?と言いたそうだった。てか、ヤるって何?

殺る?ってこと?えっ、殺しあい?

「ヤるって言ったら、S・E・Xでしょ?」

そんな、英語を単々と言われても……。

「分かんないかなぁ?SEXだょ」

「何?SEXってさ」

「二宮君に聞いたら?」

波瑠は、言い残してクラスに戻った。

「待ってよぉ!」

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