王子との甘い時間延長

店に行き軽く挨拶をした

「何故元へ帰らない?」

「スポーツ店がスポンサーなんで

近況を話していた
なかなか針生の事がでてこない
しびれをきらせ

「あのぅ、針生さんは?元気なんでしょうか?」
一瞬よどんだ空気になったけど

「かわりないけど一時期手がつけられなかった」
とため息をついた


「で今日は来ないんですか?」

顔見合わせて

「この中にいるけど?わからないのか?」
創先輩にお兄さんが二人?

「お兄さんって二人でしたっけ?」

「なにバカなことを言ってるんだ?
静香、おかえり」と手を広げた


嘘、別人あの時とまるで違う
髪は、今風の風に靡く髪型
スラッとした手足にスーツの似合う
漫画から抜け出して来たみたい

「だだいま、圭吾さん」涙が崩壊寸前

泣けと胸をかし、その腕は静香を抱き締めていた

「圭吾さん・・・・会いたかった」と嗚咽がでてなかなか止まりそうにはなかった


「涙のご対面はそれまで、始めよう」グラスを持ち乾杯をした



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