【短編集】母親観察論
バイト
「ママ。」
「なぁに?」
「私、バイトやりたいんだけど。」
「どんなの?」
「うーん・・・塾の講師か、パソコン得意だから事務系?」
「まぁいいんじゃない?社会勉強も必要だし!」
にっこりと笑った母は、そして一言付け足した。
「でも、お水系はだめよ。」
「ッ!?!?!?!?」
お水って。やらないって。
言うまでもないと思いませんか?
(化粧は薄い、髪の毛真っ黒、挙げ句ストレートぱっつんな柚鈴)
「・・・お水、って・・・わかってる?」
「わかってるわよぉ。
ス○バとか、ド○ールとか、ヴェ○ーチェとか喫茶店のこと言ってるのよ?」
・・・。
「誤解するから。」
「え?」
私、“お水”の云々を説明。
そうすると母は笑って一言。
「ママにとってはどっちも一緒よー。」
大きく違います。(仕事してる人たちに謝れぇぇぇぇぇぇッ!!)