全てをくれたあなたに
学校?
――それから3ヶ月。
私の体の傷はきれいに治り、またやっと歩いてたあの頃と比べ、今では走れるようにまで回復した。
ご飯も量こそは少ないが、みんなと同じものを食べるようになった。
そして、一番の変化は・・・ルナ。
子猫にしては大きいし、雄だったため、大人になったら少し大きい猫になるんだろうな、と思っていた。
そのルナは今、私の背丈の半分ほどにまで成長し、顔つきも凛々しく毛艶のあるしなやかな体になっていた。
もう出会った頃の可愛いルナではない。
餌もキャットフードでは足りないため、今は生肉を与えている。
豹がどういう動物なのかはっきりとは分からないため、何とも言えないが、銀司は豹だと言い切っている。
私は退屈そうにしているルナを見る。
『ルナ、遊ぼっか。』
嬉しそうに立ち上がるルナ。
私はルナと芝生の広がる庭に向かった。
抱き上げられなくなってからルナを部屋から出すことがなかったが、流石に大きくなって走りたいだろう、と思って来た。
『ルナ、いくよ!・・・それっ!』
ルナは犬ではないがフリスビーを投げる。