全てをくれたあなたに
私が動けずにいると、男はもう目の前まで来ていて、私の肩を掴んで押し倒した。
声を出そうにも口からはヒュ、という空気の音しか出ない。
動かない私をいいことに男は首に顔を埋める。
嫌だ嫌だ嫌だ!
気持ち悪いっ!!
思い切って体をよじり、脚をばたつかせる。
鎖のジャラジャラという大きな音に男は顔を離した。
「あ〜うっせぇな・・・
コレ外そっかなぁ、俺も痛いし。」
拘束プレイは好きだけど脚までは余計かな、と呟いて鎖を外した。
私は鎖を外すために離れた男の隙をついて、まだ足枷がはめられている方の脚で男の頭を思いっきり蹴った。
ゴッ、という鈍い音の後、男は倒れ込んだ。