全てをくれたあなたに

いつから痛みを感じなくなったのだろうかと呑気にも考える。




そもそも私はいつからここにいるのだろうか。




次々と来る衝撃に身体は人形のように折れ曲がる。




でも流石に大きな衝撃には息が詰まる。






そうしてどのくらいの時間が経ったのだろう。




私をいたぶっていた人たちは飽きたのかいなくなっていた。





気づくと私は横たわっていて、ひんやりとしたタイルが部屋全体を覆っていることから今更ながらに風呂場にいたと気づく。




どうせならそのままシャワーでも浴びようと鍵を締めて服を脱いだ。





脱衣所の全身鏡に映る自分の姿。





ほぼ全身と言っていいほどアザだらけで栄養不足の体はやせ細っている。
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